プラグイン名の衝突を回避する方法が WordPress 5.8 で導入されます

ここでの衝突とは、WordPress 公式ディレクトリに登録されているプラグインと、そうでないプラグインの名称の衝突を指します。

WordPress でサイトを構築した際に、カスタマイズの必要からそのサイトでの利用に限定したプラグインを作成することがよくあります。

そのプラグインの名前を決定する際、大抵の場合はユーザーの名称などをプラグイン名の一部に使ったりすることで一般名称を避け、WordPress の公式ディレクトリに登録されているプラグイン名と重複しないように気をつけています。

なぜなら、公式ディレクトリのプラグインと名称が重複してしまうと、公式ディレクトリからのアップデートが通知され、うっかりアップデートすると作成したプラグインが丸ごと失われ、サイトに不具合が生じるからです。(これは、PHP の関数名が WordPress 本体やその他のプラグインと重複するのを避けようとすることに似ています)

しかし、いくら気を付けていてもその名称が未来永劫使われないという保証もなく、ある日突然同じ名前のプラグインが公式ディレクトリに登録されて、重複してしまうかもしれません。

重複を回避するためには

そのような場合に公式ディレクトリのアップデートがうっかり名称が重複してしまったプラグインのアップデート通知にならない仕組みが WordPress 5.8 で導入されます。

具体的にはプラグインのメイン PHP ファイルにあるヘッダフィールドUpdate URIフィールドを追加します。

このフィールドのURIがhttps://wordpress.org/plugins/{$slug}/w.org/plugin/{$slug}とマッチしない場合には、公式ディレクトリからのアップデートが通知されなくなります。

具体的には、
Update URI: https://munyagu.com/plugins/barbwire-secureity
などと記述することになります。

多分、実際に存在する URI でなくてもよさそうですが、何かゆかりのある URL にするのが行儀がよさそうです。

公式ディレクトリに登録されているプラグインについては、わざわざこのフィールドを追加する必要はありません。

また、この機能が有効になるのは WordPress 5.8 以降であることにも注意してください。