先に自分のために翻訳したMake WordPress Core:WordPress 4.9 Goalsから、興味あるものをかいつまんで紹介します。
(ほどんどのものがまだ議論が続いているものですので、ここで紹介した内容とは異なる実装となる可能性が大いにあります)
エディタでのコードハイライト
https://github.com/WordPress/codemirror-wp
個人的に今のところWordPressのエディタの中でややこしいHTMLを記述することがあまりないので、あんまりメリットを感じないところではありますが、コードハイライトされるようになったら使うようになるかもしれませんね。
(以下2017/08/18追記)
現在でもプラグイン形式でこの機能を試すことができます。
以下のURLから、プレリリース版のプラグインをダウンロードします。
https://github.com/WordPress/codemirror-wp/releases
今日現在(2017/08/18)では0.2.0が最新バージョンなので、これを使ってみます。
codemirror-wp.zipをダウンロードして、プラグインとして追加・有効化します。
そして、テーマ編集からheader.phpを開いてみましょう。
ハイライトされています。
これは予想していたより編集しやすそうな雰囲気です。
行番号も表示されていますね。
次にfunctions.phpを表示してみます。
phpのコードもハイライトされています。
このコードハイライターが有効になるのは、
・テーマ編集
・プラグイン編集
・HTMLウィジット
です。
プラグイン編集はテーマ編集と同じような感じなので、HTMLウィジットの編集画面を載せてみます。
JQueryのコードも適当に書いてみましたが、ここもハイライトされています。
投稿やテキストウィジットのテキストなどは純粋なHTMLを記述する場所ではないので、ハイライトはされません。
まだ開発は続いていますので、仕様は変更になる可能性があります。
私は。このハイライトされるコードエディタを、独自のウィジットなどで使えるようになるように期待しています。
カスタマイザーのカスタムCSS
4.7で実装されたカスタムCSSの改善です。
※https://core.trac.wordpress.org/ticket/38707より
すでに準備できている改善点は以下のとおりです。
1.シンタックスハイライト
2.編集履歴
3.ページ上の項目選択(CSSセレクタ)
4.管理しやすくするために、サイト全体のCSSを補完するページ単位のCSS
5.快適に編集するためのエディタポップアップ
ギャラリーウィジット
※https://github.com/xwp/wp-core-media-widgets/issues/62より
手軽にギャラリーを挿入できるようになるのであれば、ちょっとうれしい。
ギャラリーのプラグインは大げさなものが多い気がして・・・
テキストウィジットへメディアボタンを追加
こんなような画像リンクを手軽に作れるウィジットを独自に作っていたんですけど、標準でできちゃうんですね・・・
※https://core.trac.wordpress.org/ticket/32417より
Zipファイルによるテーマとプラグインのアップデート
今までプラグインやテーマを手動でアップデートしようとすると、zipで圧縮したファイルを解凍して、FTPなどでディレクトリに上書きするしかありませんでした。
これが、管理画面からzipファイルをアップロードすることでアップデートできるようになります。
これまでのバージョンでやろうとすると、すでにディレクトリが存在します、といったエラーになります。
プラグインのアップデートで異常が発生した際のダウングレードも簡単になりそうです。
REST API
Gutenberg(将来のバージョンで導入されるエディタ)では、REST APIを使うようです。
4.7と4.7.1で発生したREST APIによる脆弱性を機にREST APIをまるっきり無効にしている方もおられるかもしれません。
少なくともログイン状態でのアクセスではREST APIを有効にしておかないと記事の編集すらできなくなる可能性があります。(Gutenbergは4.9ではまだ導入されないようですが)
追記:WordPress 4.9 Beta 1のリリースに伴い、Beta 1の機能について記事を書きました。
WordPress 4.9 Beta 1